食中毒はノロウイルス、サルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、腸管出血性大腸菌などの病原体によって汚染された食品や有毒・有害な物質が含まれた食品を食べることによって発症します。嘔吐・腹痛・下痢・発熱などの症状が起こります。
病原体は目に見えませんが、様々な場所に存在しています。多くの病原体は加熱によって退治できますが、加熱が不十分な場合は菌が生き残り、さらに長時間室温状態にあると増殖します。また、手や調理器具を介して他の食品に汚染が拡大することもあります。
その他、黄色ブドウ球菌など病原体が産生する毒素による食中毒は、加熱しても毒素が分解されにくいため黄色ブドウ球菌に汚染された食品は食中毒の予防が難しいと考えられます。
食中毒の原因はひとつではありません。それぞれに合った適切な治療が必要です。医師の指示に従って治療しましょう。食欲もなく、体力を消耗しがちですから、安静にすごしましょう。
監修
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の診療を行ってきた。自身は二児の母。育児中は医療行政に関わり、国立保健医療科学院や結核研究所で感染症対策などを含めた公衆衛生分野の研鑽に励んだ。
まとめ
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