胃の働き【胃の不快症状の原因を探る】

  • 胃のメカニズム

知っておこう 健康な胃

胃の働き

私たちが健康に生活していくためには、食物からエネルギーや栄養を摂取しなければなりません。そのための消化・吸収・代謝・排泄をつかさどっているのが、口から肛門まで全長7~9mの消化器官です。
胃は、みぞおちのあたりに位置し、食物を一時的にたくわえて、栄養として吸収しやすい状態(粥状)にすることで、消化を助けています。その他、胃酸の力で食物に不着した細菌の殺菌も行っています。

胃の構造

袋状でJ字型をしています。空腹時はぺちゃんこですが、食べ物が入ると1.5~2リットルほどに広がります。

健康な胃を保つ3つのバランス

健康な胃では、「胃酸分泌」「粘液分泌」「蠕動(ぜんどう)運動」の3つがバランスよく働いています。

胃酸分泌<攻撃因子> 食物を消化するために胃酸を分泌する。
粘液分泌<防御因子> 胃酸から胃そのものを守るために胃粘膜から「粘液」を分泌する。粘膜を粘液の薄いベールで覆っている。
蠕動運動 食物と胃液を混ぜ合わせ吸収しやすい粥状にして次の消化器官である十二指腸へと運ぶ。
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ところが、何らかの原因でこの「胃酸」と「粘液」のバランスが崩れたり、蠕動運動がうまく行われないと、さまざまな胃の不快症状を感じるようになります。

監修

神谷 雄介 先生profile

  • 巣鴨駅前胃腸内科クリニック
    理事長
    胃腸内科

国立佐賀大学医学部卒業後、胃腸・内視鏡専門病院にて胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間 3000 件弱の内視鏡検査・内視鏡手術を施行。2016年4月より巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

まとめ

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