喫煙【胃の不快症状の原因を探る】

  • 胃のメカニズム

胃の働きに影響を与える要因

喫煙

一般にタバコを吸うと血管が収縮し血行が悪くなると知られています。胃の血管も同じこと。胃粘膜には毛細血管がはりめぐらされていて、喫煙によりこの血流量が減ると胃粘膜は酸素欠乏を起こし、機能低下や胃粘膜の抵抗力低下につながります。喫煙が習慣になっていると、その状態が慢性的に続くので、胃潰瘍の発症や再発の要因の一つとなります。
また、喫煙により胃粘膜内のプロスタグランジンが減ることもわかっています。プロスタグランジンは胃の防御因子として働いていますので、これも攻撃と防御のバランスの崩れにつながります。
さらに、タバコを吸う人の中には、胸焼けを感じる人が多いようです。
これは喫煙により、食道運動機能を低下させるためです。

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監修

神谷 雄介 先生profile

  • 巣鴨駅前胃腸内科クリニック
    理事長
    胃腸内科

国立佐賀大学医学部卒業後、胃腸・内視鏡専門病院にて胃腸疾患と内視鏡検査・治療に従事。胃腸疾患の外来診療を行いながら、年間 3000 件弱の内視鏡検査・内視鏡手術を施行。2016年4月より巣鴨駅前胃腸内科クリニックを開業。内視鏡検査だけでなく、胃痛・腹痛・胸やけや便秘などの胃腸症状専門外来や、がんの予防・早期発見に力を入れ、診療を行っている。

まとめ

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