知ってびっくり!胃の世界

粘液生き物図鑑

キンセンイシモチ

粘液に守られた卵塊を口の中で保育する キンセンイシモチ

日本の南海域に棲むキンセンイシモチのオスは、生み出された卵塊を口内に収めて保護しています。

産卵時、メスは体を折り曲げ、大きく膨らんだ腹を見せつけながら、オスの周囲を泳ぐ求愛行動をします。ペアができ産卵が近づくと、メスはオスの生殖孔に刺激を与えます。産卵時、ペアは生殖孔を合わせて並び、体を激しく痙攣させます。メスの生殖孔から、粘液の糸がからみあって塊になった、ピンク色の卵が生み出されると同時に、オスは放精し、それが終わるとオスは体を離し、粘液で保護された卵塊を口に収めます。産卵後8日間、口から孵化した稚魚を吐き出すまで、オスは何も食べずに卵を口の中で育てます。

粘液は、生物が生きていくのに、とても重要な役割を果たしているのです。

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