【医師監修】胃の不快感に年齢が関係してるってホント!?【胃の不調を防ぐワンポイントアドバイス】

  • 胃のメカニズム

胃と暮らしのワンポイントアドバイス

年齢と胃の機能の変化

年齢とは「その人が生まれてから現在までの年数」のこと。年齢は外見だけではなく、体力や体の調子にも大きく関わっていきます。

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同じように、胃に実年齢とともに状態が変化していきます。胃は年齢の影響を大きく受ける臓器と言われているように、若いときは正常に機能していた胃も歳を重ねることで徐々に働きが弱ってくるのです。加齢による代表的な変化は、まず胃の粘膜の萎縮です。粘膜が萎縮すると胃粘膜を守る粘液を作る力が弱まってしまいます。その結果、いろいろな刺激を受けやすくなってきます。
さらに年齢を重ねると胃の運動機能も低下してきます。運動機能が低下すれば消化活動は停滞し、胃内に食塊が長時間残ることにより、胃の不快感を引き起こす可能性があります。下記に胃粘液の減少する様子をコンピューターグラフィック(イメージ図)を用いて示してみました。

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いつまでも健康な胃で食事を美味しく楽しむにはどうすれば良いのでしょうか?

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実は胃も年齢に応じてセルフケアが必要です。最も効果的な方法は胃薬の服用ですが、セルベール(第2類医薬品)とサクロン(第2類医薬品)でも効能が 異なるようにどんな薬を飲んでも同じというわけではありません。「どんな時に不快感があるのか?」「原因は思いつくか?」 「症状をくり返すことがあるか?」などを参考に、症状改善に適した胃薬を選ぶことが重要です。「胃もたれなどの症状 をくり返す」、「食べたい気持ちはあるけれど、食べられない」となれば、年齢による胃の衰えが強くなっているサインかもし れません。
ぜひ一度、医師や薬剤師へご相談することをおすすめします。

監修

成田 亜希子 先生profile

  • 医療法人ウェルパートナー
    主任医師
    内科、皮膚科

2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の診療を行ってきた。自身は二児の母。育児中は医療行政に関わり、国立保健医療科学院や結核研究所で感染症対策などを含めた公衆衛生分野の研鑽に励んだ。

まとめ

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