季節の変わり目は風邪に注意が必要です。
大手検索系情報サイトでは、風邪ひき指数が掲載されています。また、インフルエンザ情報サービスには、各地区の流行レベルを示す地図が掲載されており、冬場を迎えて風邪に関する話題が増えつつあります。
皆さん、風邪をひいてしまったらどうしていますか?インターネット調査の結果、約60%の方は「市販の風邪薬を服用することが多い」と回答され、次いで約20%の方が「病院で薬を処方してもらう」と答えておられます。風邪の時には我慢せず、早めに薬で治療していることがわかります。風邪の諸症状の緩和には、症状に合わせて消炎鎮痛剤や解熱剤を含む薬を服用します。風邪の治療には、必要な時に早めの風邪薬の服用と、バランスの良い食事、水分補給と睡眠が有効です。
と思われるかもしれませんが、実は、病院でお薬を処方される時、胃薬が合わせて処方されていることをご存知でしたか?
風邪の治療に処方されるお薬の中には、胃に負担をかけるものもあります。時々、「風邪薬や鎮痛剤を服用すると胃の調子がどうも良くない」と言われる方がいらっしゃいますが、そんな経験はありませんか?風邪薬や鎮痛剤の有効成分に非ステロイド系消炎鎮痛剤があります。これらの成分は、胃の表面を被っていろいろな刺激から胃を守っているバリアーの役割を果す「胃粘液」の層を破壊し、胃粘膜を直接傷つける原因となることがあります。胃がこのような影響を受けないようにするため、「胃粘液」の分泌を高める胃薬が処方されることがあるのです。
胃もたれや胸焼けをくり返したり、「脂っぽい食事の後」や「お酒を飲んだ時」に調子が悪くなるのは、いろいろな刺激を受けやすくなっているといえます。胃の機能は、加齢や体調の影響を受けて働きを低下させることがあるからです。
そんな時には、胃の弱った働きを助ける、守る胃薬を上手に使うことをお奨めします。症状、発症時期、年齢なども合わせて、自分に合った胃薬について薬剤師に相談されてはいかがでしょうか。
監修
経歴:
1988年3月 慶應義塾大学医学部卒業
1988年6月 医師国家試験合格 慶應義塾大学医学部内科
1990年6月 慶應義塾大学伊勢慶應病院内科
1992年6月 慶應義塾大学医学部消化器内科
1993年8月 慶應義塾大学医学部救急部
1999年1月 慶應義塾大学医学部救急部医局長
2002年1月 慶應義塾大学医学部救急部医長
2003年10月 慶應義塾大学医学部消化器内科
2004年11月 木村メディカルクリニック開設
2007年11月 医療法人社団ファーストムーブメント設立
まとめ
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