(2)食後2~3時間(食べたものが胃に残っている感じがする時)
朝起きたときに胸焼けを感じる原因には、夜遅い時間の食事や胃の内容物が食道に逆流してしまう逆流性食道炎などが挙げられます。 このような状態では、胃酸が胃や食道の粘膜を荒らしてしまいます。
※胃酸:pH1~2の強酸
胃酸の分泌を抑えて、胃粘膜への負担を減らすことが必要です。また、傷ついてしまった粘膜を修復する成分の入った胃薬がよいでしょう。
食後、数時間たっても「食べたものが胃に残っている感じ」を伴う胸焼けが起きる場合は、胃の機能が低下していることが原因として考えられます。
健康な胃の場合、胃の中の食べものは2~3時間で消化されます。
しかし、加齢や体調などの影響で、食べものを消化するのに必要な蠕動運動が弱ってしまうと食べたものの消化が進まず、なかなか十二指腸へ送られません。
こうした場合、食べたものを消化するために胃酸がいつまでも分泌されることになり、その結果、胸焼けなどの不快症状が起こります。
胃粘膜を守る粘液の分泌を促したり、粘膜を守り、胃の蠕動運動を助ける効果のあるお薬をおすすめします。
弱った胃を守って動かす胃薬で胃の健康を守りましょう。
空腹時に胸焼けを感じる原因には、ストレスなどの刺激を受けて体調が乱れ、日中や夜間の空腹時に胃酸の分泌が過多になっていることが原因かもしれません。ストレスや暴飲暴食などの生活の乱れは、胃の働きにも影響を与えます。このような状態では、過剰な胃酸などが胃粘膜を荒らしてしまいます。
※胃酸:pH1~2の強酸
出すぎてしまった胃酸を中和し、胃粘膜への負担を減らすことが必要です。
また、傷ついてしまった粘膜を修復する成分の入った胃薬がよいでしょう。
監修
2011年医師免許取得。一般内科医として幅広い疾患の診療を行ってきた。自身は二児の母。育児中は医療行政に関わり、国立保健医療科学院や結核研究所で感染症対策などを含めた公衆衛生分野の研鑽に励んだ。
まとめ
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