二日酔い対策を考える前に、まず「酔い」について知っておきましょう。
お酒を飲むと、そのアルコールはどうなるのでしょうか?
大部分のアルコールは肝臓で代謝されますが、少量ながらも呼気や尿からもそのまま排出されます。
基本的には、酔いの程度は血液中のアルコール濃度に比例します。肝臓が早くアルコールを処理してくれれば、いくらでも飲めるのに!と思っている人もいるかもしれませんね。
個人差はありますが、体重60kgの人がビール大瓶1本を飲酒すると、酔いがさめるまで約3時間かかるといわれています。つまり1時間にアルコール約10cc程度しか分解することはできません。これを他の酒のアルコール量に換算すると、日本酒なら1合、ウィスキーならシングルで2杯程度となります。多いですか?それとも足りない?
では、どうして二日酔いが起きるのでしょうか。
その原因は、アルコールが分解されてできる「アセトアルデヒド」にあります。
実は、アセトアルデヒドは毒性を持つ物質。そのため、血中にアセトアルデヒドが増加するとその毒性により、身体に様々な症状が現れます。これが二日酔いです。
さらに、アルコールによって脱水症状になることから渇きを感じたり、脳の神経細胞にも影響を与えることから頭痛が起きるといわれています。
監修
順天堂大学を卒業し、四半世紀以上、母校にて食道癌、胃癌、大腸癌をはじめとした消化器の癌の臨床の研鑽と若手医師の育成に携わってまいりました。母校の教えである「名医たらずとも良医たれ」を胸に、無痛内視鏡(胃カメラ、大腸カメラ)を駆使した専門医療を主柱とした医療の提供を行い、患者さんお一人お一人の「笑顔」と「ご満足」が頂けますよう努めております。
まとめ
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