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腹八分は医者いらず?
食べすぎも飲みすぎも「すぎる」ことは、身体に負担となります。私の場合は、もっぱら飲みすぎが多く、翌日も一日ツライことがあります。

さて、今回は食べすぎのお話です。
人の胃は、普段の空っぽな状態ではペチャンコです。しかし、食物が入ると大きく膨れ、個人差はありますが1.5〜2リットルほどの容量が胃内に納まり、食物を貯蔵することができます。
胃は、食物を一時的に貯蔵し、2〜4時間かけてドロドロとした粥状液に消化し、少しずつ腸へ送り出していきます。
いつもより多く食べたり、脂っぽいものを食べるとどうしても消化するのに時間がかかりますし、それだけ胃にも負担がかかります。
近年は、脂肪分の多い食生活に偏る傾向もあり、食べすぎは単に胃への負担が大きいばかりではなく、肥満や成人病の原因にもつながりかねません。

たまに“大食漢の人”を「胃拡張」ということがありますが、胃拡張とは、胃の内容物が十二指腸へ移動できない排出障害によって、胃が異常に大きくなることをいいます。単に食べ過ぎて胃が重いのは、胃拡張ではありません。

古くから、食べすぎを注意することわざなどが残されています。
貝原益軒の書の中に「珍美(ちんび)の食に対するとも、八九分にてやむべし。十分に飽き満つるは後の禍(わざわい)なり」と記されているようです。
海外のことわざにも「Gluttony kills more than the sword.(大食は剣より多くの人の命を奪う)」というのがあるそうです。

春、山の幸や海の幸が食卓を賑わします。腹いっぱい食べずに少し控えめにしておくこと。腹八分目が胃の元気だけではなく、健康にすごすためには大切ですね。

※貝原益軒(かいばら えきけん)1630〜1714年
  江戸前期の儒者。本草学者。教育者。

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